INTERVIEW
鰹節で世界を彩る職人仕事
製造業
小林食品株式会社
製造部

名取 大貴さん

Iターン
20代
山梨県甲府市
= Profile =
1995年山梨県甲府市生まれ。農業を営んでいた祖父母の影響や、植物や野菜が好きだったことから静岡大学農学部へ進学。卒業後は、業務用鰹節を専門とする小林食品株式会社に2017年入社。休日はラーメン屋さん巡ったり、名取さんならではの焼津ライフを発掘中。

食に関われる仕事をしたい

 僕が最初に静岡にやってきたのは大学進学のときでした。祖父母が農業を営んでいたこともあり、昔から植物や野菜が好きで、農学部に進学したいと思っていたんです。地元の山梨県には農学部がなかったので、地元からそれほど離れていない静岡で、藤枝フィールドという大学所有の農場で実習もできる静岡大学農学部に行きたいと思ったんです。
 大学では主に雑草学や生態学を学んでいましたが、今、勤めている小林食品は業務用鰹節や、だし、だしパックの販売・製造・通販を行う会社です。「食に関われるような仕事をしたい」と考えていたので、品種改良を行うような農業系の会社や食品会社を中心に考えていました。場所については特にこだわりはなかったのですが、振り返ってみれば地元の山梨や静岡で面接を受けた会社が多かったですね。
 なかでも、いま、勤めている小林食品は食に関われることはもちろん、仕事内容について丁寧に説明してくれたことや年齢の近い社員の方とお話する機会を設けてくれて、距離感が近い会社だなと思ったんです。それまでは静岡で学生生活を送っていたといっても、焼津に来るのはほぼ初めて。大学時代に「せっかく静岡に来たのだから魚でも」と、友だちと焼津さかなセンターに遊びに行ったくらいです。焼津にこんないい会社があるのか、と就職活動のときに知りましたね。

鰹節の削り加減を読み取る

 小林食品は鰹節の厚削りや中厚削り、薄削りなど、200種類以上もの商品を扱っています。僕が主に担当しているのは、たこ焼きの上にのせるような薄削りの鰹節。商品に合わせて厚さを変えたり、原料も鰹のときもあれば、鯖のときもあったり。僕はまだ扱ったことがありませんが、高級ふりかけ「思わず舌鼓口どけ」は0.01mmという薄さです。
 入社当時は「機械に任せれば削れるだろう」というイメージだったんですが、水分量が高くて削れないときや、機械の刃が削っていく過程で押し戻されて角度が変わってしまうときがあるんです。水分が高いときはバーナーで余分な水分を飛ばしたり、厚さが変わってしまっているときは手動で刃を調節します。同じ原料でも産地や漁獲時期の違いによって水分量などが違うこともありますから、加減は難しいです。
 初めはそれこそ機械に振り回されているような状態だったんですが、半年経った今では厚さなどが異なるものを同時に扱えるようになりました。例えば1日に厚さの異なる2種類の製品を削るとしたら、前は1種類目の製品が終わってから次の準備をしていたんですが、それだと時間がかかってしまいます。今は1種類目の製品を作っている段階から次の刃を用意するなど、切り替えの時間をスムーズにできるようになったことは成長したなと感じますね。

オンもオフも食尽くし!

 僕の地元は山梨県ですから、海が近いというのはすごく新鮮でした。それ以外では、地元の甲府と焼津はそれほど変わらないという印象です。すごい都会に来たという感じもしないですし、すごい田舎に来たという感じもしないです。ちょっと磯の香りがするな、くらい(笑)。
 山梨は盆地なので夏は焼津よりも暑いですし、冬は雪が降りますので、焼津の方が過ごしやすいです。車があれば、静岡市まで20分くらいで着きますし、東京や名古屋に行くのにも、地元の山梨に帰るのにも便利な場所ですね。
 大学に入ってすぐの頃は、海に遊びに行ったり、焼津さかなセンターに行って海鮮丼を食べたり、やっぱり静岡というと「海」「魚」という印象でしたね。海鮮丼はセンター内に並んでいる店舗で食べたんですが、歩いているだけで「食べてきなよ」って声をかけられる活気ある場所で、とにかく美味しかったです。
 あと、焼津は魚はもちろんですが、ラーメン屋も多いですよね。僕はラーメンも好きなので、よく休日はラーメン巡りをして楽しんでいます。でも、焼津に住み始めてまだ1年ですから、おすすめの場所を教えてほしいくらいです。お盆にある海上花火も焼津では有名らしくて、会社の先輩に教えてもらいました。せっかく焼津で働いているんですから、暮らしの面も充実させていきたいですね。

名取 大貴さんがオススメする焼津のイイトコ

「麺創房LEO」
食好き・ラーメン好きの名取さんおすすめは、麺創房LEO。天然塩にこだわったスープや天然醸造の木桶醤油など、ベーシックなラーメンから創作心あふれる限定ラーメンも豊富。西焼津駅から車で約10分ほど。毎週月曜日、第二・第四木曜日定休。